第11章 11章
ご飯を食べ終わったあとも
京治はわたしにずっと敬語を教えてくる
なんでそんなに敬語話さなきゃいけないの?
たしかに、困ることは沢山あったけど
監督とか先生には使えた方がいいなぁとは思うし
それから大人になった時使えないと困るけど
今じゃなくても良くない!?
わたしは二人と遊びたいのに!
光太郎なんてもう寝ちゃってるからね
『ねぇ、けいじ〜
なんでそんなに敬語じゃなきゃダメなの?』
赤「大人になった時困るよ」
『そんなの分かってるけどさ〜
いまじゃなくていーじゃん!!
わたしは京治と光太郎と遊びたいの!』
赤「……」
お!これ少し考えてくれてる?
赤「いやダメ、木兎さん寝てるし敬語の勉強しよう」
『はぁ〜』
そんな感じで敬語の勉強っていうか
あとの方は京治に対して敬語を使うっていう
初めての経験で、いつでも敬語を使える練習をした
そして、夜の12時くらいになった
光太郎は相変わらずわたしのベットでねてた
『ん〜もう眠い』
赤「もう12時か、俺と木兎さん帰るよ」
『え、なんで!?泊まりなよ!!』
赤「いや帰るよ」
『泊まって!』
赤「帰る」
『やだ!泊まってってくれなきゃ帰さないから』
そういって帰る準備をし始めた京治に抱きつく
よく考えたらわたしなに抱きついてるんだろう
全然わたしは嫌じゃないけど、京治が嫌かもしれないよね
『あ、ごめん』
そう言ってわたしは全速力で離れる
京治は背中を向けてなにか考えてる
……怒ったかな
『ねぇ、――』
赤「わかった、泊まるよ
その代わり奈々、俺も木兎さんも、もう前みたいに子供じゃないってことは覚えといてね
何も無いと思うけど」
そう言いながらこっちを向いた目が真剣で
かっこいいって、こんな時にも思ってしまった
なんでかドキドキする
しかもなんか恥ずかしいし
赤「じゃあ、寝よっか」
『うん』
そして光太郎をベットの端に追いやって
真ん中にわたし、横に京治という順番でねる
布団の中で今日校門の前で京治に抱きついたことも
さっき京治に抱きついたことも
完全に無意識にやっていたことに気づく
あ〜もう思い出してこんなドキドキするなら、やめなよ自分