第11章 11章
――ピピッ――
携帯のアラームによって目が覚める
正直目覚めは最悪だ
昨日泣いて寝たからか目があまりあかないし
まぁ二人に会う頃に治ってればそれでいいけど
朝ごはんを食べる暇はないので
さっさとシャワーに入って行く準備をする
大体のものは東京の家にあるから
コテとかそういうものだけを詰めた鞄を持って家を出る
服とかはまぁあんまりないけど
なんとかなるでしょ
家を出て駅まで歩く
イヤホンをして一人で道を歩くのは
なんとなくだけど久しぶりな気がする
いつも朝も帰りも徹先輩たちと――
あ……
はぁ、
こう考えるとわたしって徹先輩とたくさん一緒にいたんだな
それがこれからなくなると思うと少し寂しい
そんなことを考えてるうちに駅につき電車に乗る
親から連絡が来てるけど無視して
朝早く起きたこともありわたしは新幹線の中で眠りについた
そして終点の東京につく
隣の人もいなかったので、運転手さんに起こされた
普通に恥ずかしい
時間を確認しようと思って携帯を見ると
LINEの通知が爆発しそうだった
まぁ完結にまとめると
わたしがどこにいるのか?という
心配のLINEばかりだった
仕方ないから東京駅という電光掲示板の字を写メって
青城のバレー部のグループラインに載せた
花《は?お前なんで東京にいんだよ》
《ん〜帰省?》
ていうかなんで貴大先輩は授業中なのに返事が早いの
花《いつまで?》
《テストの前日までいるつもり
お土産買うからまっててね》
そして携帯をしまって家までの道を急ぎ家に着く
『ただいま〜』
家には誰もいない
まぁわかってたけどね、両親二人とも仕事だし
家に入るとリビングに手紙があった
《何時に帰ってくるかわからないけど
昼ごはん食べるならカレーたべなさい
夜ご飯いるなら連絡して》
久しぶりに食べた、って言っても三ヶ月ぶりくらいだけど
お母さんのカレー美味しくて
家に帰ってきたい気持ちが溢れてきた
まぁきっと多分カレー以外にも原因はあるんだけどね
それから自分の部屋に入りふたりを迎えに行く準備をする
特に眠くもないし東京面白いところ沢山あるから
早く家を出ることにした
4時に学校に付けばまぁいいよね