第10章 10章
最初の一本目
蛍のサーブから始まり
それを徹先輩がツーアタックを決めた
及「ホラホラ次も同じのやるからね
ボケッとしないでちゃんと警戒してね」
なんて言っちゃって烏野のみんなをイライラさせてる
そして次は一静先輩がサーブをして
日「おれに来ォーい!!」
翔陽がボールを見ない速攻をうつ
……けど貴大先輩がレシーブして
徹先輩がさっきよりもあからさまにツーアタックを打つ
様子を見せてる
けど……
烏「―スパイク動作からの――セット」
へぇ、そう言うんだね
要するにこれツーアタックを打つと見せかけて
はじめ先輩にトスを上げた
もちろん決まる
周りの人たちも「なんかムカつくけどスゲー」
なんて言ってて
わたしも全く同じ気持ち
そして次は……何この試合
飛雄が旭先輩にトスを上げると思わせて
ツーアタックを決めた
影「――次も同じのやるんで
ちゃんと警戒して下さいね」
及「…このクソガキ。」
珍しく徹先輩がイラついてる
それから飛雄がサーブをミスしたり
「来いやっ」
翔陽が普通の速攻を決めたり
勇太郎がスパイクを決めたりしていたけど
及「先生!先生!」
うちがタイムアウトをとった
うん、多分あのことだと思う
そして徹先輩は翔陽の速攻の使い分け方の違いを
みんなに説明した
それと同時にそれに対する対処法も説明する
それからも徹先輩のサーブだったり
ほかのみんなが点を決めたりして青城が烏野を突き放していく
烏野は飛雄のペースが速すぎるっていうか
焦っているっていうか
とにかく一人でなんとかしようとして
練習試合の飛雄とは似ても似つかないプレーだった
そして飛雄は一旦ベンチに戻り孝支先輩が出てくる
まぁそうなるよね
孝支先輩のセットアップってどんなのなんだろう
飛雄のことは心配だけど
飛雄ならなんとかするだろうって思う
だって飛雄が負けっぱなしとか考えられないしね