第10章 10章
そして学校につくと電気がついていて
部室に鍵がかかってないけど誰も人がいなかった
鍵のかけ忘れかな、なんておもって部室に入る
そしてテーピングを補充したり色々明日必要なものを用意してると
部室の電気が消えた
『えっ、ちょっと!』
この部室は外に電気をつけたり消したりするところがある
だから誰かが電気を消したんだろう
しかたない一旦電気つけよう
そう思いドアを引っ張るものの開かない
あれ……
この扉って押して開けるんだっけ?
なんておもい押してみるけど開かない
まってこれって結構やばいやつだよね
いわゆる閉じ込められたってやつ
しかも電気もなくて暗い
こんなことになるなら堅治先輩連れてくるんだった
まっていま電気が消えたわけだし
近くに人いるかも!
『あのーー!!ドア開けて!!』
なんて叫んでみても誰もいる気配はない
……こういう時のための携帯電話だ
なのに……
徹先輩、はじめ先輩、貴大先輩、一静先輩に
電話をかけても誰も出ない
なんで!?さっきのこと怒って電話に出たくないってこと!?
意味わかんない!!
――ガタッ――
『うわっ!』
風で窓が音を立てる、待ってこわい
英と勇太郎に電話するも何故かみんなでない
ほんと意味わかんない
……京治に電話しよう
なんか京治と話してるだけで安心するし
先輩達四人と英と勇太郎に
《学校の部室に閉じ込められたから助けて》
ってLINEを送る
そして京治に電話してみる
忙しいし京治もでないか――
赤「はい、もしもし?どうしたの?」
『……け、いじ』
京治が電話に出てくれたことも
京治の声が優しいことも今の状況のわたしを泣かせるのには十分だった
赤「え、どうしたの?」
『部室に、閉じ込められた』
赤「ぷっ」
『え、ちょっとひどい!なんで笑うの?』
赤「いや、そんなドラマみたいなことあるんだなって」
『ほんとこっちが聞きたいよ!どうしよう』
赤「学校の人には連絡したの?」
『うん』
赤「それで、ひとりで待ってるのが怖くて
俺に電話したってこと?」
『うん、さすが京治』
赤「いいよ、誰か助けに来るまで電話しよう
ホントは今すぐ助けに行ってあげたいんだけど、ごめんね」