第10章 10章
『え……』
何故か外に出ると
徹先輩、はじめ先輩、貴大先輩、一静先輩
がいた、いやわたしを待っててくれた
『ちょっと、先帰っててって言ったじゃん!』
花「奈々ひとりだと
絶対迷子になると思ったから待ってたんだよ」
岩「ていうか、それ誰だよ」
『伊達工の……友達』
及「及川さんさ〜思ってたんだけど
奈々ちゃん他校の生徒と仲良すぎじゃない?
俺達のマネージャーでしょ?」
花「まぁたしかにそれはあるよな」
『別にいいじゃん、先輩達わたしの彼氏とかでもないんだから』
……沈黙が落ちる
二「先輩達そんなに余裕ないんですか?
そんなに言ったら奈々可愛そうじゃないですか
そんな事言っても嫌われるだけっすよ
これから俺たちラーメン食いに行くんで、失礼しますね」
そしてわたしの手をつかんで歩き出す堅治先輩
悪いけど今はこれがありがたい
気まずいのを察してやってくれた行動だろう
「あーそうそう、俺も先輩達と同じ気持ちなんで
覚悟しといてくださいね
それから、今度の大会でおれ達は
あなた達も白鳥沢も烏野も
全部押さえつけて全国に行きます
……それじゃあ行こっか、奈々」
これが、堅治先輩が先輩から背負ったおもいか
『うん、じゃあ……先輩達おつかれさま……』
歩き出してラーメン屋さんに向かう
二「勝手なことしてごめんね」
『ううん、ほんと助かったよありがと
あんな事言われたの初めてでなんて言っていいかわかんなくて』
二「でもあの人たち
奈々のこと大事にしてると思うけどね」
『そんなの…わかってるけど
……あとで謝るね』
二「とりあえず今はラーメン食おうぜ
腹減ったんだよね」
『堅治先輩たくさん泣いてたもんね』
二「いや、試合頑張ったからってことにしとこうよ」