第10章 10章
体育館までみんなと雑談をしながら歩いている
花「ねー気になってたんだけどさ
奈々首どうしたの?」
『あ、これはね――』
及「それ及川さんも思ってた!
でも、キスマークだったらどうしようって思って聞けなかったんだよね〜」
『これは、あさ緊張しすぎて
コテで火傷したの!』
岩「火傷って、おまえ大丈夫かよ!」
『うん、中学の時とかよくやってたから
なれてるから大丈夫だよ』
松「奈々ちゃん緊張しすぎでしょ」
『もうほんとに緊張してないから大丈夫!』
なんて馬鹿な会話をしながら歩いてると
目的の体育館につく
今は9時少し前だった
10時から第一試合が始まる
この時間は烏野を応援することにする
ていうかわたしが片付けをしてる間に昨日
9時にココ集合と言われてたらしく監督や12年全員いた
そしてみんなで中に入る
徹先輩がいない、まぁどうでもいいんだけどね
入「もう一回見ておかないとな
烏野1年生コンビのあの強烈な速攻」
溝「ハイ」
入「?及川どうした?」
矢「えーーーっと…」
溝「なんだ」
矢「外で…他校の女子に捕まってます…」
入「…岩泉」
岩「ハイ」
呆れてる監督と溝口さん
わたしも呆れるわ
はじめ先輩が外に行こうとする
『あ!まってはじめ先輩
トーナメント表みたいからわたしも外いく』
溝「早く戻ってこいよ」
『うん!』
そして外に出ると徹先輩が女の子に囲まれてる
何か少しだけ胸が痛むけど
あの人がもてることはいつものことだからって
気持ちを落ち着かせる
岩「じゃあおれあのクソ川呼び返してくるわ」
『うん頑張って』
徹先輩ご愁傷さま
わたしは烏野の初戦の相手が気になったから
トーナメント表を見に来たら
大岬高校バレー部
そう背中にかいてある男子生徒二人がいた
大岬…
もしかしたら初戦で当たるかもしれない相手だ
「もう白鳥沢ひとり勝ちだろォ」
いらっ
白鳥沢学園高校
牛島若利という全国で三本の指に入るエースがいる
学校らしい
そしていつも青城はここのチームに負けてる
それも事前に調べていて知っていた
から、いらっとした
『あの、青城だって強いけど!』
から、おもわずその男子高校生二人にそう言ってしまっていたんだ