第10章 10章
――ピピッ――
目覚ましでおきる、いまは七時
きょうめっちゃわたし目覚めいいな〜
なんて思ったけどシャワーに入ると
緊張してかシャンプーとボディソープ間違えるし
朝ごはん作ると醤油とソースを間違えて入れて
まずいしで散々だった
しかも髪を巻く時にコテで首を火傷したから
痛いしでほんと最悪
もう毎日巻くのめんどくさいからパーマかけようかな〜
まぁ、かけないんだけどね
京治はストレートの方が好きなんだって
だから絶対かけないって決めてる
って、そんなこと今はどうでもいいんだった!
急いですべての用意を済ませて
あ、ちゃんと部旗ももったよ!
徹先輩を待つ
――ピンポーン――
下のオートロックの玄関のベルがなる
『おはよ、徹先輩いまいくね!』
家を出てエレベーターにのる
そして下に降りると先輩たち四人がまっていた
及「おはよ〜」
岩「よぉ」
花「奈々今日も可愛いね」
松「おはよ、奈々ちゃん」
いつも通りだなみんな
よし、わたしもいつも通りしなきゃね
いつも通りいつもど――
――ドンッ――
自分の左足に自分の右足を引っ掛けて転んだ
及「ぷっ、ちょ奈々ちゃん!?」
徹先輩と一静先輩と貴大先輩は
お腹を抱えて笑っている
はじめ先輩は
岩「奈々、大丈夫かよ……笑」
心配してくれたけどその後に笑ったのを
わたしは見逃してないからね
そんな笑わなくても良いじゃん
こっちは緊張してんだから
でもみんながいつも通りで
緊張してる私が馬鹿みたいに思えてくる
そして
『ははっ』
自分が馬鹿らしくて笑っていた
花「え、ちょっと奈々さん?」
わたしが自分が転んだのに笑っているから
多分心配してるんだろうな
『へへっ、みんな頑張れ!』
笑っていたから我ながらとびっきりの笑顔で応援できたと思う
及「もちろん」
岩「おう、まかせとけ」
花「奈々、俺の応援よろしくな」
松「ありがと」
さぁ、始まりましたインターハイ予選1日目
わたしの緊張も吹き飛んだみたいだし
みんなもいつも通りだ
わたしがそんなに緊張してほんとどうするんだ
わたしはみんなを信じよう