第9章 9章
及川side
今俺は奈々ちゃんの家のお風呂に入っている
髪の毛洗ったシャンプーが奈々ちゃんの匂いがして
すごいなんか変な気持ち
なんか家綺麗でお風呂も綺麗にしてあるし
ご飯も本当に美味しかったし奈々ちゃんほんとに
いいお嫁さんになりそう!!
願わくば及川さんのお嫁さんになって欲しいなぁ〜
てか願わくばじゃなくて本気でなって欲しいけど
俺はあの日から今日までのことを思い出す
ゆうゆちゃんから付き合ってくれたらいじめをやめる
そう言われて
その答えをもうすぐ出さなきゃいけない
俺は奈々ちゃんが好きなのに
どっちかを選ばなきゃいけないなんて酷すぎる
付き合うほうを選べば奈々ちゃんを守れるけど
俺は奈々ちゃんが好きだ
付き合わない方を選べば奈々ちゃんは守れないけど
俺は奈々ちゃんが好きだから付き合いたくない
というか、奈々ちゃんと付き合いたいのに!!
もうほんとわかんない
何回も奈々ちゃんに言い出しそうになったけど
これは絶対に奈々ちゃんに言っちゃいけないと思ってる
だってあの子優しいから
自分のせいで俺が悩んでるって知ったら
俺以上に悩みそうだからね〜
ほんと、そういうところ含めて
全部好きな俺
インターハイ終わったら告白しようと思ってたのに
ホントそれどころじゃないよね……
本当にどうしたらいいんだろう
正解がわからないなぁ〜
まぁ今悩んでも決まらないよね!
ってことではやく奈々ちゃんに会いに行こう
お風呂を上がると岩ちゃんが
岩「あがんのおせーよ」
入れ違いでお風呂に入っていく
マッキーとまっつんと楽しそう話してる奈々ちゃん
笑顔がたくさん出るようになった奈々ちゃんのことを
良かったって思わなきゃいけないのに
他の人に好きになられそう、っておもって
気が休まらないんだよね
ほら、いまだって
まっつんもマッキーも俺には向けない顔してるし
ほんと困っちゃうなぁ〜
及「何話してんの〜?」
松「及川の悪口」
及「ひどい!」
『ははっ』
あ〜もうほんと可愛いな
好きだよ、ほんと