第9章 9章
……そんな四人同時に「は?」とか言わないでよ
『昨日ねあの後九時くらいまで歩いてたら
たまたま飛雄にあったんだよね
その後話してるうちにわたし倒れたぽくて
飛雄のお母さんと飛雄に看病してもらったってかんじ』
及「トビオのやつ……」
花「いや及川、今は影山に感謝しろよ」
ほんと、飛雄と飛雄のお母さんには感謝しきれない
岩「なんで奈々連絡つかなかったんだよ」
『あ、それは携帯水没したの
だから今から直してくるね』
及「奈々ちゃん、学校は?」
『さぼるよ、この格好じゃ無理だし』
花「えー、じゃあ俺もサボろっかなー」
松「いや、花巻は受けろよ」
『……部活は来ていい?』
及「もちろん!まってるね☆」
みんなから特にいじめについての話が出ることなく
わたしも話を出すことなく
そのまま練習を見届けもしないで
わたしは体育館を出た
だって
及「奈々ちゃん、昨日倒れたんなら
一旦帰って休んで元気になって部活来てね!
今まだ顔色悪いよ!
それに、ずっとトビオの服きてるなんて俺耐えられないから
早く帰って着替えてトビオの服なんて捨てて!」
なんて言われちゃったから
飛雄の服は捨てないけど
確かに体調は良くないから帰ることにした
そして、家に帰って制服を取り出すと
ブレザーとスカートが若干濡れていた
……クリーニングだして携帯直しに行こう
服を着替えて家を出る
よし、早く帰ってきて寝て部活行こう!