第9章 9章
次に目が覚めると外が明るかった
飛雄はまだ寝ていた、何時に起きるんだろう
ちなみに、飛雄を抱きしめるなんていう
失態はしなかったよ?? よかった〜
ところでどうしようこれから、ゆうゆとのこと
体が重いからとりあえず家に帰って
今日は部活だけ行こう
ゆうゆもわたしが気づいたことは知ってるから
さらにいじめられるって言うのもあり得るよね
なんかこういうことが続くとわたしがキレちゃいそう
最近誰にも怒ったりしてなかったけど
度が行き過ぎるとさすがにわたしも耐えられない
ゆうゆは多分だけど
バレー部と仲の良いわたしがウザイんだろう
だけどそれでバレー部の人を巻き込んだら
わたしは本当に許さないから
わたしは昨日友達に裏切られて
そのショックで多分雨の中を歩いてたんだと思う
自分でもいまいちよくわからないけど
でも、こうやって助けてくれる
友達がいた
わたしは一人じゃないんだって思えた
ありがとう、飛雄
今の一番の問題は携帯復活させることかな
いろいろ考えてたら
影「……もう朝か?」
『いまね五時だよ』
飛雄の部屋にある時計を見る
『飛雄何時に家でんの?』
影「6時にはでたい」
はやっ!まぁいいけど
『わかった!じゃあ一緒に出るね
昨日は本当にありがとうね!
お母さんにもお礼言いたいんだけど、起きてるかな?』
影「あぁ、それならちょっと待ってろ」
飛雄は部屋を出ていきしばらくすると戻ってきた
影「母さんがご飯できたから
良かったから食べてけ、って言ってんだけど」
『え、たべたい!!』
影「よかった、じゃあ行こう」
そして飛雄のお母さんに昨日のお礼と
今日のご飯のお礼と泊めてもらったお礼をする
飛雄といつから付き合ってるの?とか
昨日は何もされなかった?とか
いろいろ質問されたけど
その度に飛雄が怒ってて面白かった
わたしも家族に会いたくなってきたな…
そして朝の6時、わたし達は飛雄の家を出た
飛雄のお母さんが
いつでもまたいらっしゃいね!
って言ってくれて嬉しかった
『飛雄、学校まで送ってあげるよ』
影「いや、奈々だって学校あるだろ」
『この格好じゃ行けないから送るよ』
昨日のせいでわたしは飛雄の服を着てるから