第9章 9章
及川side
呑気に朝学校に行く準備をしていたら
まっつんから電話が来た
もう、髪の毛まだセットしてないのに!
及「は〜い、まっつんなに?」
松「及川
奈々がホントのことしっていなくなった」
ホントのことって……
たぶん自分の友達にいじめられてるってことだろう
及「えっ!奈々ちゃんって今日遅刻の日なのになんで!」
松「何か知らないけど今日早く来てたみたいで
俺より先についてたんだよね」
奈々ちゃんは今どこにいるんだろう
及「ねぇ、奈々ちゃんはどこいったの?」
松「わりぃ、それがわかんないんだよな
走って横通り過ぎてって
最初忘れ物したのかな、とか馬鹿な事考えてる間に見失ったわ」
及「もう、まっつんのバカ!!」
松「及川に言われたくねーよ」
なんて、こんな言い合いしてる場合じゃなかった!
及「すぐ岩ちゃんといくから学校の前で待ってて!
まっつん奈々ちゃんに電話してみて!」
松「わかった」
奈々ちゃんが事実を知ってしまった
これから俺達はどんな対処をしたらいいんだろう
もし、奈々ちゃんが
俺達にも裏切られる
そうおもって離れていったらどうしよう
…今は俺のできることをやるしかないか
髪はボサボサだけどそのまま家を出て
岩ちゃんの家まで走る
一応奈々ちゃんの家に寄ってみたけど
インターホンを鳴らす限りでは誰もいなかった
及「岩ちゃん!はやくいくよ!!」
岩ちゃんのお母さんに開けてもらい部屋にいる岩ちゃんを引っ張り出す
岩「お、おい!及川離せよ!」
及「岩ちゃんはやく!
奈々ちゃんがいなくなった」
それを聞くと岩ちゃんは速攻準備を終えて
ふたりで学校まで走る
奈々ちゃん、
どうか無事でいてね