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隣で笑うあなたへ [ハイキュー!!]

第9章 9章





それからどのくらいそうしてたかわからない


けど、雨が降ってきて
涙を洗い流してくれるようで気持ちよかった


でも外は大雨
傘を刺さずにずっと歩いてるわたしを
みんなは少し変な目で見てるけど

そんなのどうだって良かった



多分外の温度が下がっていて寒いはずなのに
全く寒いと感じない


時間を見たくて携帯を付けたけど
所詮は非防水

カバンの中に入れてあったけど
この大雨に耐えきれなかったのか電源がつかなかった





あ……ここ、鉄朗たちと一緒に通った道だと思う
ってことは結構烏野の近くなのかな




「おい、お前大丈夫か?」


『え?』


顔を上げると烏野のコーチがたっていた

えーっとなまえは…


『烏養さんだ!!』



自分から出た声の元気さに驚く
思ったより元気なんだな自分


烏「おまえ青城の神咲だよな?
こんなところで何してんだ」


『特に何もしてないですよ
烏養さんは、この辺に住んでるんですか?』


烏「あぁ、あの坂ノ下商店で働いてんだよ」


『そーなんだ』


烏「いやだからお前こんなところで――」


『そういえば、音駒との練習試合どうでした?』


烏「なんで知ってんだよ
まぁ、新しい課題が山ほど見つかったわ」


『そっか、じゃあわたしはこれで』


烏「さすがに土砂降りの中傘ささないでいる子を放っておけないんだけど」


『大丈夫大丈夫わたし強いから』


烏「お、おい!」



烏養さんには悪いけど
今は到底誰かと長い時間話す気にもなれなかった

なにもかもがめんどくさい


何も目的もないのに、
ただ宮城を歩き回っていていつの間にか雨はやんでいて


もう夜になっていた
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