第8章 8章
京治との電話を切る
あれだな〜
言わせといてなんだけど
京治に好きって言わせてときめいてしまった
花「奈々なにしてたの?及川もだけど」
え?徹先輩?
及「い、いやぁ〜、俺はちょっと散歩にね〜」
ちょっと焦った様子の徹先輩
……
『徹先輩!話聞いてたの?』
及「聞きたくて聞いてたわけじゃないよ!
たまたま通ったら奈々ちゃん電話してるんだもん」
別に京治との話をきかれてまずいことは無い
だってね、わたし言えなかっんだよ
京治に戻ってくればいい
そう言われた時、嬉しかったのに
何も言えなかったの
帰りたいとは不思議と思わなくて
そのくらいここが好きで、みんなが好きなんだよね
だから
聞かれて困ることは話してないから大丈夫なはず!
『べつに困ること話してないからいいよ
ねぇ、貴大先輩いまなんじ?』
花「5時45分」
『やばっ、時間ないや
じゃあわたし準備して来るね!
徹先輩、貴大先輩またあとで!!』
そう言って部屋に走って向かい
準備をして、荷物をしまった
あとは、ご飯を食べて練習をする
これでわたしの初合宿が終わる
なんだかんだ楽しかったな
――ニコッ――
鏡に向かって笑うわたしは
今まで見たわたしの顔の中で
一番幸せそうだった気がする