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隣で笑うあなたへ [ハイキュー!!]

第8章 8章




赤葦side


おもわず返ってくればいいのに
そう奈々に言ってしまった

困らせることはわかってたのに


すると奈々はまた泣き始めて


相変わらず泣き虫なのは変わってないな



『京治、わたしもほんとは京治に会いたい』


そう聞こえてくる声に
奈々が俺に会いたいのはわかってたことだけど
改めて聞くと嬉しくなる


赤「俺も、奈々に会いたいよ」


『京治』


赤「なに?」


『大好き』


一瞬、心臓が止まったかと思った

けど


『光太郎も大好き


わたしね、ふたりのことがほんとに大好きなんだ』


そういうことね

まぁ奈々の性格上そんなことだと思ったけど


『ねぇ、京治は?』


赤「あー、まぁわかるよね?」


『わかんない』


はぁ……

そういって少し笑う奈々
ほんとに笑えるようになったからか
今日はよくわらうな


赤「俺も好きだよ

はいこれでいい?」


そういうと奈々から何も返事が聞こえなくなる

こんなはずかしいこといわせて
無言になられるとか結構きつい


『けーじー!会いたい!ほんと会いたい!』


そう電話口でさけぶ奈々

そんなことさえ可愛いと思ってしまう俺は
本当バカだなって思う


なんで俺達っていとこなんだろう

何回考えたかわからない


赤「はいはい、夏休み帰ってくるんでしょ?
まってるから」


『うん、あのね――』


「奈々ー、こんなところで何してんの?
って、及川?」


向こう側から聞こえてくる奈々をさがす声


ちなみにさっきから木兎さんが
隠れて俺の会話を聞いてるのは気付いていた

たぶん、会話の内容からして
及川徹、青城のキャプテンは会話を聞いてたんだと思う


『あ、徹先輩!貴大先輩!おはよ〜!』


この子は…


赤「奈々先輩にタメ口なの?」

『敬語苦手だもん!!』

赤「だからって――」

『京治のお説教は嫌だから切るね!!』


電話が終わるとなると寂しい気持ちになる


『じゃあまたね!
また寂しくなったら電話する、大好き!』


それだけ言われてきれた電話


俺は自分の気持ちに気づいてる
けど、それは、まだ隠したままでいいよね


赤「木兎さん行きますよ」
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