第8章 8章
それからは京治も普通に戻って
今までのこととかをお互いに話し合った
『光太郎も京治も有名だよね!
バレー部のみんなに言ったら知ってたもん!』
赤「俺らの話してるの?」
『うん!自慢だもん二人のこと!』
赤「そっか」
こんなわたしの話を話したりしたし
京治も
赤「こないだ木兎さんが
鼻にボールぶつかって鼻血出たんだよね」
『ははっ、光太郎やっぱバカだね!
そんなところも好きだけど』
赤「うん、他にも
木兎さんのバカな話しなら沢山あるよ」
『京治のは?』
赤「え」
『京治自身の話はないの?』
赤「俺は…
俺は木兎さんの事で手一杯なんだよね
だから木兎さんの話なら沢山あるんだけど」
『なにそれ
光太郎のお母さんみたいじゃん笑』
赤「はー、
奈々も木兎さんとずっと一緒にいたらわかるよ」
『結構一緒にいたと思うんだけどな』
赤「今年度になって、奈々がそっち行ってから
木兎さん寂しいからか
余計に俺のところに来るようになって
大変なんだよね」
予想はつくな
『いいじゃん!
絶対梟谷のバレー部面白そうだよね!』
赤「まぁ面倒くさいところとあるけど面白いかな」
『いいな〜』
赤「なら、今からでもこっち戻ってくればいいのに」
『え?』
赤「いや、何でもない」
なんでもなくないよね
こっちに戻ってくればいい
そう確かに京治はいってくれた
嬉しいな
そう思うと
また涙が溢れてきてしまった