第8章 8章
……何故か今日早く起きてしまった
時刻は今4時半くらい、みんなまだ寝てる
当然だ、起きるのは5時半だし
ちなみに今日わたしは徹先輩を抱きしめてなかったよ!
だから起きたのかな?
わかんないけど
みんなを起こさないように部屋から出て
自分の部屋に戻ろうかとも思ったけど
なんとなく外に出てみると
ちょうど朝日が出てきたみたいだった
『綺麗』
思ったことが口から出ていた
なんか朝日見たら思い出すな〜
光太郎と京治とお泊まりしたら
朝日を見るまでねない!
なんて言ってよく起きてたんだけど
結局わたしすぐ寝ちゃって
3人で朝日を見たのは、
たぶん中学三年生の正月だったと思う
3人で初日の出みたんだっけ
なつかしいな
そう思うとなぜか涙が出てくる
わたしって光太郎と京治だいすきだな
何気なく携帯を見ると
光太郎から
木《奈々ー!元気か?》
なんて連絡が昨日きてて
昨日色々バタバタしてたから返信する暇なかったんだった
なんとなくだけど
光太郎起きてないかな…
あの人早寝早起き徹底してる人だし
なんておもって電話してみる
――プルルルル――
でないか
そりゃそうだよねまだ5時前だし
そう思って部屋に戻ろうとしたら
わたしの携帯が震えた
――木兎光太郎――
わたしの携帯に表示される名前
嬉しくなって速攻電話に出た
『もしもし?光太郎??』
木「おー……どうした?」
多分これ、ついさっきまで寝てたよね
わたしの電話で起こしちゃったのかな
『ごめん、寝てた?』
木「んー」
だめだ、光太郎全然起きない
仕方ないここは強行手段だよ
思いっきり息を吸う
そして
『こうたろう!!おきて!!!』
電話に向かって叫ぶと
木「うわっ!」
そんな声が聞こえてきておもわず
『ははっ』
笑ってしまった