第8章 8章
はぁ……
鉄朗と電話したら疲れたな
それに、先輩だったなんて
知らなかったし驚きを隠せない
それに夏休み京治たちと会えると思ってたのに
会えないかもしれないと思うとため息が出る
って、今はそれどころじゃないんだった!
徹先輩が寝込んでるのに
落ち込んでる場合じゃないよね
とりあえず、研磨に
《ごめん、今日行けなくなっちゃった!》
連絡を入れておく
ていうかよくよく考えたんだけど
わたしの部屋に徹先輩を寝かせてるんだよね……
夜どうしよう
徹先輩をひとりにするわけには行かないし
まぁわたしは適当に寝ればいっか
あ、一応薬とかとってきた方がいいかな
そう思い体育館の横の部室みたいなところに
薬をとりにいった
今日中に起きてくれるかわかんないけど
とりあえず、用意はした方がいいもんね!!
正直夜の体育館が死ぬほど
怖かったことは内緒ね
それから急いで部屋に戻ったら
一静先輩がわたしが出ていったときと
おなじところに座ってて
何も変わってなかった
徹先輩は少し苦しくはなさそうになったけど
相変わらず目は覚まさなかった
松「おー、おつかれ大丈夫だった?」
『うん、長い時間ごめんね
一静先輩ありがとう』
松「いいって、一応及川はチームメイトだし」
一静先輩が一応っていったこのは
スルーしておいた
風邪ひいてんのにこんなところで
さらにディスられたら可愛そうだからね
松「じゃあ俺戻るね
今日は及川のそばにいてやってよ
でも奈々ちゃんも無理しないで寝るんだよ」
そういいながら部屋を出る一静先輩
はぁ、なんか一静先輩って
大人っぽくて優しいよね
なんかほんと大人って感じ!尊敬する
そしてそのまま徹先輩のタオルを変えたり
いろいろしてたんだけど
……はい、ごめんなさい
途中で寝ちゃいました
徹先輩ごめんね