第8章 8章
そしてしばらく四人で話してたけど
着替えに行くって言って一旦戻っていく先輩達
岩「奈々も一旦戻っていいぞ」
『んー、徹先輩が目さめた時
ひとりだと可愛そうだからまだここにいるね』
岩「いや、でもいつ目覚ますかわか――」
松「そーだな、及川もひとりだと心細いだろうし
奈々ちゃんみててあげて」
『うん!!』
松「夜ご飯の時間になったら呼びに来るわ」
『ありがとー』
そして一回いなくなるみんな
でもこう考えてみると
部員みんなが徹先輩を心配して
この部屋に見に来たって、すごいことだよね
どれだけ徹先輩がみんなから慕われてて
どれだけ大切な存在で、信頼されてるか
目に見えてわかる
普段はチャラチャラしてうざいし
後輩にまで雑に扱われることもあるけど
バレーの時はほんとにかっこいいし頼れるもんね
なにより主将
このチームを支えてると言ってもきっと過言じゃない
そんな人がいつまでも寝られてたら困るよ
だからさ
『早く起きてよ、徹先輩のばか』