第7章 7章
はじまった練習試合
1セット目は
翔陽がすごく緊張していて
ミスも目立ち
なんといっても最後の点数は
翔陽のサーブが、飛雄の後頭部にあたり
うちが1セット目をとった
初めてみたウチのバレー部の試合だけど
さすが県ベスト4なだけある
みんなうまかった
翔陽を見ると顔は蒼白
そりゃそうだよね
わたしでも飛雄の後頭部にサーブ当てたら怖い
飛雄は翔陽に近づいていく
何を喋ってるのかこっちに聞こえないのが残念
唯一聞こえたのは
影「とっとと通常運転に戻れバカヤローっ!!!」
飛雄の叫び声くらい
でもそれから二言くらい喋って
翔陽の顔色が少し良くなった気がした
って、わたし烏野のこと見てる場合じゃない
仕事しなきゃ
みんなに飲み物渡したりし終え
翔陽をちらっと見たら
顔色がホントに元に戻ってた
やっといつも通りの翔陽が見れるんだね
やっと見れるこの前蛍が教えてくれた
変人速攻