第7章 7章
影山side
土曜日の3対3のあとに
月島の友達だという女子が体育館に来た
直感的に可愛いって思った
というか一目惚れだと思う
今までに恋愛経験とかないから
わからないけど
声をかけたら名前を教えてくれて
俺のことを悪く言う
月島からもかばってくれたと思う
その日からバレーの次に
奈々のことを考えていた
そしてやっと練習試合の日
でもこの日になってみると
奈々に会えることよりも
練習試合にワクワクしてたから
なにより及川さんのいる青葉城西高校
やっぱり俺にはバレーしかないのか
でもいま奈々が
金田一に対して俺のことをかばってくれたとき
完全に奈々の優しさに惚れたと思う
だから奈々の腕を引いて歩き出した
なんで烏野じゃねーんだよ
そんなことを嘆いても何も変わらないけど
とにかく奈々を金田一やその先輩のところに
置いておくのがなんか嫌だった
青城のマネージャー=及川さんのマネージャー
そんな方程式が頭の中に浮かんだから
これから試合なのに何考えてんだ
まぁでも
影「サンキュ」