第1章 入学式

自己嫌悪に浸っている間に、いつの間に来ていたのか担任が自己紹介を終わらせていた。


自己紹介を聞いていなかったため、担任の名前が分からない。


よって、担任のことは担任と呼ぶことが決定した（キラッ 。



担任「んじゃあ、お前ら。自己紹介しろ〜」



どうやら、今度は生徒の自己紹介が始まるらしい。


皆、新しい学校生活に胸を膨らましているのか、声が輝いている。


着々と自己紹介は進み、次は金髪の番だ。



月島「月島 蛍デス。バレー部に入ろうと思ってマス」



ふむ、月島 蛍か……。


あいつが忠君のいう『つっきー』で間違いないな。


何せ、月島だからな。


私のカンに狂いはない（ドヤッ 。



山口「山口 忠です。えっと……バレー部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします」



なんだか、忠君の自己紹介は初々しいな……。


『つっきー』の生意気そうな自己紹介とは大違い……。


なんだかチグハグなコンビだな。


おっと、次は私の番か。


いつの間にこんなに進んでたんだ？



私は、アホなことを考えながら、前の席の女子が座ると同時に立ち上がる。



誉「穂高 誉。部活はまだ未定。よろしく」



それだけ言うと、席に座りホッと息をつく。