【ハイキュー‼︎】排球部に入部致す‼️(`-ωー)+
第4章 試合(3対3)
横にいたのっぽ君が何か言っていたようだが、私には聞こえなかった。
うん。
聞こえなかったのだよ……。
「おはよう、忠君。蛍ちゃん、何か言った?」
聞こえなかったふりをすれば、蛍ちゃんがにっこりと笑う。
「何? 聞こえなかったの? 老化?」
「え? 廊下? 何言ってるの蛍ちゃん。それに、聞こえなかったのは私のせいじゃなくて、きっと蛍ちゃんの声が小さいんだよ! 体は大きいのに声は小さいんだね!」
老化発言にイラッと来たので、いつもより饒舌に尚且つ無邪気に笑いつつ言ってやると、蛍ちゃんの表情がひきつる。
ふんっ!
甘いわ!
身長では負けるが、言葉遊びでは負けん‼
中学の友に「良く舌が回るね……」と言われたのは、何も美しい女性を口説くときのみではないわ‼
私が蛍ちゃんに「ふふん」と笑ってやると、蛍ちゃんは小さく舌打ちをし、離れていった。
忠君は苦笑をすると、蛍ちゃんの後についていく。
私は蛍ちゃんが持っていたネットを持つとポールに近づく。
ポールの近くには日向君たちがいた。
「おはよう、日向君と影山君」
「お、おはよう」
「はよう……」
挨拶をすれば、2人ともぎこちないながらも返してくれた。
2人の挨拶にほんのり笑うと、私はポールに向き直る。