第3章 試合前日

自分の怒りを無視された形になったオレンジ君は、さらに顔をしかめ声を荒げる。



オレンジ「誰なんだお前っ」


黒「入部予定の‶他の1年‶……か？」



オレンジ君の言葉を半ばさえぎるようにして、今まで黙っていた黒髪の子が話しかけてくる。



オレンジ「おい、おれが話して……」


黒「お前身長は？」


オレンジ「おいっ」



オレンジの子は黒髪の子に講義をするが、黒髪の子はまるで気にしていないように蛍ちゃんに質問をする。



山口「ツッキーは188㎝あるんだぜ！ もうすぐ190㎝だ！」


オレンジ「ひゃくきゅっ」



黒髪の子の質問に蛍ちゃんではなく忠君が誇らしそうに返す。


その返答にオレンジの子はショックなようで、表情が凍っている。



ん？


私は、ショックを受けないのかって？