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エデンの檻

第2章 ジャングルの掟


真)いくらバカでもいい加減しろ!この事態の深刻さを…
仙)そっ…そんなこと言ったってどうすりゃいいんだ!それより早くみんなを探しても…

すっ…
大森さんが起き上がった

アイ)お…大森さ…
大)どーせ…死んでますよ…みんな…私たちだってそのうち食べられて…

大森さんは酷く泣いていて、真理谷は何とも言えない顔をしておりアキラは何とかしようとしていた、俺もきっと…酷く顔色が悪いだろう

仙)バ…バカいってんじゃねぇよ…!すぐに救助だって来て…

バン!

大)救助が来るまで私たちが生きてる保証あるですか!?無責任なこと言わないで!!こんな島から生きて出られるはずないじゃないですか!?…もう…!帰れないんですよ私たちは…!
仙)…!
アイ)大森さん…今日は休も?みんな疲れてる…
大)アイさん…すみません…


リーリーリーリーリーリー

仙)…学校じゃ…オレ…まるっきりザコでさ…勉強はダメだし女子には嫌われてるし…3年続けたバレーボールは補欠ておわっちまうし…親友にも、幼なじみにも…好きなやつにも、かなわなくてさ…こんな世界かわっちまえ…なんて…何となく、思ってたんだ…けどさぁー…部活帰りに食べたラーメンは旨かったし、鬼の顧問も時々は試合に出してくれた…

アキラは話を続けた

仙)…友達とはバカばっかやったし…幼なじみのりおんもおれのことガキ扱いするけど勉強教えてくれたしアイは毎朝迎えに来てくれた
アイ)…そりゃ迎えにこねぇとアキラが起きねぇしな…
仙)おふくろの弁当はいっつも手がこんでてよー友達に見られんのメチャクチャ恥ずかしくて…幼稚園のガキじゃねーんだから…でもまた食いてぇなあの弁当…
大)…
真)…うるさいぞ仙石はやくねろ
仙)な…なんだよ真理谷お前起きて…
真)早く寝ろって

俺はクスリとわらった
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