第2章 トリップしちゃった!
「何?言っておくけど免許証の写真は3年前に撮ったやつだよ?」
「えっ、いや、免許証の写真よりも実物の方が随分若い!免許証偽造じゃ無いのか?」
「はぁ?鎌先くん目悪いの?
免許証偽造じゃ無いから!
生年月日見てわかるように私今年で29歳ですから!」
「いやいやいや、お前は10代にしか見えねぇよ!」
はぁ?10代にしか見えないって?
鎌先くん絶対目悪いって!
眼科で診てもらったほうがいいよ~?
「ほらよっ、自分で確認しな!」
鎌先くんは机に置いていた鏡を私に手渡してくれた。
「えっ!えぇー!!!」
私は鏡に映った自分を見て叫んだ。
何これ!お肌ツルツルだよ!
化粧だってしなくても良いような若さだよ!?
私はは頬をつねり夢じゃないかと確認する。
「お前静かにしろ!親父とおふくろが起きるだろ!!」
「ご、ごめん……。」
「とにかく!今日はもう遅いからここに泊めてやるけど、明日からは自分で何とかしろよ!」
えぇ~……明日からどう生活すればいいの!?
鎌先くんのお家で生活させてくれないかな?
「……私が居ると鎌先くんは迷惑ですか?」
「はぁ?………別に迷惑じゃねぇけど。
俺一人の意見でお前をここに置いとく訳にはいかないだろ。………明日親に相談してみっから。」
うわっ優しい!
「鎌先くんありがとー!!」
私は嬉しくて思わず鎌先に抱きついてしまった。
「ばっ、馬鹿!あんま引っ付くな!」
すぐに鎌先くんに剥がされちゃった。
少し赤らめてる頬は照れてる証拠!
ふふっ可愛い~♪
私は照れた鎌先くんを見てニコッと笑った。