第5章 問題児!?な一年生
【理緒side】
朝、アラームの音で目が覚めた。
うー…眠いけど早く起きなきゃ…。
私はベッドから降りると毛布を蹴飛ばして大の字で寝ているヤスくんの姿が見えた。
ヤスくんこの寝相でよくベッドから落ちないよなぁ、
感心しちゃう。
私はフフッと笑いながら毛布を掛けてあげ準備に取り掛かった。
お弁当位は自分で用意しなきゃね。
昨夜から仕込んでおいて良かった!
私は手早くお弁当を作り終え
昨日の残りのカレーを食べてから学校に向かった。
【鎌先side】
朝、おふくろの声で起こされる。
俺のベッドを見ると理緒は居なかった。
あれ?もう起きてんのか?
俺がリビングに行くとアイツはもう学校に行ったと
おふくろに教えられた。
つか、まだ6時過ぎだぞ、早すぎねぇか?
そう思いながら朝飯を食っていると
おふくろが弁当箱をテーブルに持ってきた。
「……これ何?」
飯を学校に持っていくのは小腹が空いたときに食うおにぎり位だから弁当自体が珍しかった。
「理緒ちゃんが作ってくれたみたい。持って行きなさい。」
そう言って持たされたお弁当箱。
へぇ、アイツ料理出来たんだな。
中を開けたいのを我慢しつつ、いつものようにおにぎりを用意してもらってから俺は学校へと向かった。