第5章 問題児!?な一年生
【理緒side】
スガさんに烏野高校に転校してきた理由聞かれて思わず制服で決めたなんて言っちゃったけど変に思われなかったかな。
制服が可愛いって言うのは間違いじゃないんだけど本当の事が話せないから……。
私は嘘をついてる事で申し訳なくなり
ハァと大きなため息をついた。
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最寄り駅に到着し電車を降りる。
駅構内の時計を見ると21時過ぎ。
改札を通り早く帰ろうと気持ち早足になると
後ろから私の事を大声で叫ぶ声が聞こえ振り向くとヤスくんが近付いてきた。
「あれ、ヤスくんだ!今帰り?」
「んな訳ねぇだろ。」
ちょっと不機嫌そうに話すヤスくんには悪いけどなんだか可愛くて笑みが溢れてしまう。
「何だよっ。俺の顔見て笑いやがって!」
「フフッごめんねっ。」
「明日も早いんだろ?さっさと帰るぞ。」
ヤスくんのそんな言葉に
迎えに来てくれたんだと私は嬉しくなり
人の目も気にせずヤスくんの腕に抱きついてしまった。