第5章 問題児!?な一年生
【鎌先side】
朝、俺は息苦しくなって目が覚めた。
何故か鼻も痛い。
横を見ると理緒が挨拶しながら
手を振って笑ってやがる。
コイツ俺の鼻摘まみやがったな?
「理緒変な起こし方するんじゃねぇ!」
俺は鼻を摘ままれたお返しに理緒の頬を掴んでやった。
頬が潰れ自然とおちょぼ口になる。
俺はその顔を見てゲラゲラ笑ったら
理緒は不機嫌になり腹パンしてきた。
全く痛くないんだけど。
「もう絶対起こしてやんないんだから!」
理緒はベーっと舌を出して俺を部屋から追い出した。
あっかんべーとかお前は子供か!
それに何度も言うが俺の部屋だっての!
いつか絶対着替えてる最中に開けてやるっ!!
つーか俺まだ30分も寝れるじゃんか。
俺が欠伸をしながらリビングに行くと
おふくろに¨あれ?今日は早いね¨と予想通りの言葉を言われた。
理緒に起こされたと俺が答えると
¨じゃあこれからは理緒ちゃんに起こして貰おうかしら¨なんて言ってきた。
あんな強引な起こし方で毎日起こされたら
たまったもんじゃねぇんだけど!
アイツに毎日起こされるとしたら
やっぱりベッドに潜り込んで上目遣いで
¨ヤスくん起きて?¨なんて言って欲しい。
……って何考えてんだ!
俺は変な妄想をしながら朝飯を食い
学校へ行く準備を始めた。
駅まで理緒と一緒に向かう。
理緒は伊達工のバレー部のメンバーに会いたいらしく今度紹介しろと言っていた。
ぶっちゃけバレー部の連中なんかに紹介なんかしたくはないけど気が向いたらなと言っておいた。