第5章 問題児!?な一年生
【理緒side】
朝6時前
私はスマホのアラームで起床した。
ふとベッドを見ると大の字でガーガーとイビキをかいて眠ている豪快な寝相のヤスくんにクスリと笑ってしまう。
そういえばヤスくん今日から朝練じゃないのかな?
そう思った私はヤスくんを起こしてみる事にした。
「ヤスくん、起きないの?朝だよ?」
揺らしてみても全く起きる気配がしない。
鼻を摘まんでみたら起きるかな?
私はヤスくんの鼻を思いっきり摘まんでみた。
するとゔぅーと唸りながら苦しくなったのかヤスくんがガバッと起き上がった。
やった!起きた!!
「ヤスくんおっはよ!」
私は手を振りヘヘッと笑うと
「理緒!変な起こし方すんな!」
ヤスくんはそう言って私の頬を右手で掴んできた。
「!!」
頬を掴まれ変顔になる私。
「ぎゃはは!ひっでぇ顔!」
ゲラゲラと笑うヤスくんに私は怒りを覚え
軽く腹パンしてやった。
せっかく起こしてあげたのにあの態度酷くない!?
「もう起こしてやんないんだから!」
私はベーっと舌を出して
昨日と同じようにヤスくんを部屋から追い出した。