第3章 相談しよう!
「じゃあ、今度は理緒ちゃんのお部屋用意しないとね。」
「……家に空き部屋なんてあったか?」
「あるじゃない!靖志の部屋の隣に。」
確かに俺の隣の空き部屋だが
物置部屋になっていてそれを退かさねぇと
部屋は作れない。
……別に俺と一緒の部屋で良いと思うけど。
俺は親父とおふくろの会話を聞きながら
コイツの部屋について考えていた。
「あの部屋か!?中に入ってる物はどうするんだ?……母さん物置でも買うか!」
「いいよ、物置買わなくて。俺の部屋一緒に使えば良いだろ?」
親父の言葉に俺は思っていた事を口にすると3人の視線が俺に集まった。
「靖志と一緒の部屋で大丈夫かしら?」
「年頃の息子と一緒の部屋は流石に危ないんじゃないか?」
「あの!私、鎌先くんと一緒の部屋で構いません!勿論鎌先くんが迷惑じゃなければの話ですが。」
今まで黙っていたアイツが口を開いた。
俺の部屋で構わないらしい。
「別に迷惑じゃねぇよ!これで部屋用意する手間省けただろ?」
「理緒ちゃん本当にいいの?靖志に何かされたらちゃんと言うのよ?」
「そうだぞ!何かされそうになったら大声で叫ぶ事!すぐに駆け付けるからな!」
「あ、はい!わかりました!」
ったく。実の息子を何だと思ってるんだ!
コイツもニコニコして承諾するなっつーの。
そんな3人の態度に鎌先は少しムッとした。