第7章 此処から始まる物語
「俺はセッターです!!」
「!?」
「勝てばいいだろ。自分一人の力で勝てると思ったから来たんだろ」
そう言われた影山は何か言いたげに主将を睨んでるよ,ああー怖い怖い
「えっおれは!?おれも居ます!」
「試合は土曜の午前」
「おれも,おれも居ますよーっ」
「いいな。」
主将はくるっと体の向きを変え体育館に入って行く
あー,これからかな
日向side
イライライライライライラ
隣からイライラオーラが凄い。
「…なんだよ,自分ばっか罰あるから怒ってんのか?でも主将の言う通りじゃねーの?お前 別にセッターじゃなくたって,すぐレギュラーとって活躍できんじゃねーの?それにセッターよりスパイカーの方がカッコイイじゃん!」
影山は足を止めた
「スパイクバシーンっ「てめええええ!!!」
「うわああ!?」
おれはいきなり胸倉を掴まれる
「セッターはチームの司令塔だぞ!?試合中1番多くボールに触れるのがセッターだぞ!?」
「へぇっ!?」
ななんで怒ってんだ???
「支配者っぽくて1番かっこいいだろうが!!」
「はァ!?」
「テメーの好きなスパイクだってセッターのトスが無きゃ打てねえんだぞ!!」
「だ…だってセッターって難しいくせに地味っていうかっ…」
おれが思った事を言うと影山は少し黙った
そして
「…お前,でっかい試合生で見たことあるか」
影山にトスの良さを精一杯語られた
影山がセッターをやりたい気持ちもわかった気がする