第2章 此処何処..?
ピンポーン
「はーい,あ!桜乃さんいらっしゃい」
「今日はお邪魔してしまってすみません,ほら2人とも挨拶は?」
「幸駕です,はじめまして」
『ももこです,はじめまして』
「あらあら,御丁寧にどうも。ほら,貴方も」
「..けんま,よろしく」
「此方は幼なじみの子よ」
「黒尾鉄朗です,宜しくな?」
あれ,何分か前の私に言いたい。
関わらなければ平気って唱えてたよねえええええ!?!?
明らかあれでしょ,背骨で脳で心臓の人だよね?
それからトサカヘッドの,あれあれあれ?
まぁ,お兄ちゃんが何とかしてくれるよね?大丈夫だよね?
今の私は隣のお兄ちゃんの手をそっと痛く無い程度に握って助けを求めてます。
「..?へーきだよ」
『そ,だよね』
「おい!こうが,だっけ?お前ばれ-した事あるか?」
「え?あ,ない..けど」
「じゃあ,俺とやろ-ぜ!」
お兄ちゃあああ,ってあれ?あれ?
おい,トサカヘッド!私の兄様を何処に連れてく気だ!御前は敵か!敵なのか!しかも兄様の方が2つ上なんだからなあああ???
「『....」』
け,研磨くんと只今見つめ合ってます。あ,逸らされた。しょっく。どないしよどないしよ。とにかく,私のこみゅ力を!って,あったっけえええ!?!?
『あ,あの..こづめく..ん?だよ,ね.そのよろしくね?』
「..けんま,で良い.ももこ?その,宜しく」
何この子何この子可愛い可愛いんですけどおおおお
え,汚い手を綺麗な手で握り返してくれるの?良いの?良いの?
こんなやつ何かと目線合わせたく無いよねって思ってたのに..!
ちゃんと目を見てくれた!あああ,手を繋がせて頂きました。もうこのまま倒れそうです。
この1日生きてけるかな(真顔)