第24章 月
ずるずると連れてかれ、頭がはてなで埋め尽くされている中、第3体育館に到着した
「おや???」
「おやおや?」
「おやおやおや????」
くろとこーたろが此方に気付き、けーじも此方を向く
「.....聞きたいことがあるんですが、いいですか」
私の前に出るとツッキーが言葉を紡ぐ
あ!ツッキーじゃなくて、蛍くん...きゃっ、照れちゃう!じゃないよ、呼ぶ時だけ、うん、呼ぶ時だけはそう呼ばせて貰うもんね、もう大パニックよ、ほんと
「「いーよー」」
「すみません、有難うございます、お二人のチームはそこそこの強豪ですよね」
「ムッ、まぁね!!」
「全国へ出場はできたとしても優勝は難しいですよね」
「不可能じゃねーだろ!!!!」
くろとこーたろが眉を上げながらも言葉を返す
「まあまあ、聞きましょうよ、仮定の話でしょ」
わあお、ツッキー凄いなあ、思わずツッキーとくろ達を見てしまう
「僕は純粋に疑問なんですが、どうしてそんなに必死にやるんですか?バレーはたかが部活で、将来履歴書に''学生時代部活を頑張りました''って書けるぐらいじゃないんですか?」
「_''ただの部活''って、なんか人の名前っぽいな」
「おお!タダ・ノブカツ君か!!!」
『ふっ.....』
「いや、待てげーよ!たかが部活だよ!」
「ぐあぁあ!??そうかーっ!人名になんねーっ!!惜しかった!」
『ただのぶかつくん....っふ....』
「.......ツッコんだ方が良いですか?」
「いいよ、きりが無いから」
ツッキーに冷たい視線を向けられつつ、問い掛けられたけーじが言葉を返している
こーたろ良く人の名前っぽいって思ったよね、思わずくろとこーたろの話に笑ってしまった