第24章 月
抱き寄せられていたがそっと離してくれ、また至近距離で問い掛けられる
「それで、どう違うんですか」
『んー?んんー、どう違うと言われても説明しずらいんだけど....前のつっきーは何だかあの時のわたしに似てたから』
逃げる様にしていた私と、何処か一線を引いていたあなたに
『うん!でも今はもうそんな事無さそうだね』
「.....」
もう!!!ほんとに、この子は!!!!距離感がバグっているのかしら!????大丈夫かしらね、ほんと!!!!!
至近距離だと感じては恥ずかしくなり目線を逸らし戸惑いつつも頭の中でぐるぐると距離感について討論してると、視線を感じた為に目線を向ける
「....本当に変な人ですね」
ひえ!??????なんだ!!!!!この笑顔は!!!!!ちょっと!!!!なに!!!この!!!!笑顔!!!!!!笑いながら!!!変な人っていわれた!!!!!!!!
もう私、変な人でもいいわ!!!うん!!!!有難うございます!!!
思わず半開きに唇を開いて、見惚れてしまう
「.....一緒に来てください」
『えっ、どどこに?』
「.....第3体育館に」
え!?うえ!????ままままじ!????
すっと無駄のない動きで背後に回っては背中を軽く押され、早く行けと促される
え??え????ワタシもデスか??????
「あと....」
『??』
おずおずと顔を後ろに向けては
「つっきー呼びじゃ無くて良いので」
『えっ』
じっとあの瞳がこちらを射抜く
『あ、え、えー、蛍くん?』
「.....呼びたいなら、そう呼ばせてあげなくもないです」
え?え???えええ????????
ご報告致します、蛍くん呼びをしても良いですって!!!!!
好感度パラメータ上がってくれたの???ねえ、上がったって思っていいのかしら???????
もぶ先輩からやっと素敵な先輩に昇格出来たのかしら???????
って、まって、理解が追いつかないのですが、????????