第23章 本音
お昼休み
「.....ももこ」
『んー?』
ふと、縁下ことはにーの声が間近に聞こえる、ね寝てた、危ない危ない
ふと顔を上げると目の前に顔があった
『んふぉ!どどどうしたの....?』
「清水先輩が呼んでる」
顔を動かしては、視線を同じ方向に向けると教室のドアに潔子先輩が立っていた
瞳を丸めるもつい身体が固まってしまう
「....清水先輩が待ってるぞ」
ふと、りきから声が聞こえてきたので、驚いた様にそちらに顔を向けるとじっと見詰められる
困った様に仕方なさそうに笑い掛けてくれては頭を撫でられる
『行ってくるね』
そう言っては教室のドアに向かう
「ももこちゃん」
『....潔子さん』
「聞いて、欲しいんだ」
『はい』
「ここじゃ、あれだから、どこか行こっか」
いつまでも逃げてたらだめだよね