第22章 ロフちゃん
ふと会ったことのない人がくしゃみをしていることに気付いた
「くしゅ、ッ」
『あ、あの大丈夫ですか?』
「え?ああ、花粉症デビューしちゃったかもしれなくて」
『わあ、したくないデビューですね』
「そうなんすよ、えーっと、初めまして、2年の川西太一です」
『あ、ご丁寧にどうも、同じく2年の桜乃ももこです、ティッシュ良かったら、敬語も全然いらないです』
「どうもどうも、俺も敬語いらないから」
『あありが「太一、そんなやつに話しかけなくていい」...ッふぉ』
「え、めっちゃいい子じゃんこの子」
ふえっ!!!またしろしろに睨まれたあああ!!!!!
しかもいい子って言われた、うへへへ、んぎゃっ!またしろしろに睨まれた!!!!
「おい、はじめるぞ」
ぎえっ!!!若様、また首根っこ掴んでるな!!この感覚!!!!!
構ってもらえなくて拗ねちゃったのかしら??って、うわあああ、嘘です、すみませんでした、だからそんなに引き摺らないでええええ