第22章 ロフちゃん
あれから何やかんや練習に付き合って貰って、何故かまた来ると何処か嬉しそうに帰り送ってもらい次の日があっという間に今日ですね
『え、えーっと....』
「久しぶりだネ!!!元気にしてたー???」
「久しぶりだな、元気だったか?」
「........」
「くしゅッん、くしゅッ」
「お久しぶりです!!!!!」
「......遅かったな」
いやいやいやいやいやいやいやいや、遅かったな、じゃないですよね??????
え?わたし待ち合わせしましたっけ???待ち伏せだよね??これ?????
いや、若様、会えて嬉しいみたいな顔を一瞬してくれたのはすっごく嬉しいですけど、何か背後にお付きの者引き連れてきていません??え??幻覚??幻聴????
このまま何処に行くんですか???どこかへお出かけなんですか???もう夜ですけど????
「どうした?大丈夫か?」
ふと、瀬見さんことせー先輩がこちらに来ては不安そうに首を傾げてくる
うあああああ、久しぶりのせー先輩だあああ
『せー先輩、お久しぶりです、大丈夫ですよ!会えて嬉しいです...ひッ....』
え???なんか視線を感じたんだけど、そっと恐る恐る視線の方を向くと白布くんことしろしろがこちらを睨んでるっー!!!!
『ひ、久しぶりい、しろしろ』
「.....牛島さん、早く帰りましょう」
はい、安定の無視ーーーー!!!!!!!!!
「若利くんのこと追っかけてきたらなななんと、また会えちゃったねえ、え!嬉しそうな顔しちゃってさあ、まあまあまあ」
しろしろに無視され腹を抱えて笑ってきたピエロこと天童に、にたにたと言葉を述べられる
え??嬉しそうな顔じゃなく迷惑そうな顔してたよね???え?してたよね??
『若様、今日はお引き取り下さい』
「俺のこと無視なのねーーっ!!!!!」
「?どうしてだ」
「若利くんも俺のこと無視するのーーーっ!!!」
『いや、ほら、今日は雨も降ってきそうだ「そうです、牛島さん早く帰りましょう」「雨なんて天気予報いってなかった気がします!!」.....』
おい、お前らあああああ、五色くんこと色くんも黙ろうか!!!!
しろしろは是非、皆で一緒に帰ってえええ、でも久しぶりに会えて嬉しかったなんてこと思ってないんだから!!!!!!思って、ないんだからあああ!!!