第22章 ロフちゃん
「.....」
『に、にろにー??』
「......」
『ふ、二口様???にろにー様?にっろにっろ、いてッ』
顔を逸らされては何処か不機嫌そうな表情を浮かべているも、変な呼び方をした為かまた頭を軽くこつんとされる
『その、連絡しなくて、ごめんね?』
「あ〜あ、久しぶりだっていうのに、お前の声が聞こえたから駆け付けたら変なのに絡まれてるし」
『あ、あはは、その、助けてくれて.....有難う、すごく嬉しかった』
「.......おう」
何処か恥ずかしそうに目線を逸らされるも、あ、眉間のしわが少しなくなった、つい嬉しく頬緩めてしまう
ふと、私の相棒のろふちゃんを見ては言葉をかけられる
「今更だけど、歩ける様になったんだな」
『うん、少しずつだけど、歩く練習してて』
「頑張ったな」
こちらをじっと隣に座った体勢で見上げてくるとわしゃわしゃと両手で撫で回される