第21章 決裂
及川side
今日はやっとついに...!!!!!!!
ずっと待ち焦がれ焦がれまくったデート
楽しみでにたにたと笑顔が数日前から止まらなく、岩ちゃんに暴言吐かれまくったけどそんなの気にしない程俺は浮かれていた
そう過去系である
なんせ、楽しみで楽しみで仕方がなかったでーとを遮る様に甥っ子やら可愛くないやつに会ったりと予定は全て崩れ去った
だけど、
なんと!!!!ももこちゃんから!!!!老後までお世話していい、じゃなかった、デート再開の言葉を掛けてくれた
隣で嬉しそうに目を輝かせている、何だか昨日の夜の電話から何処か元気そうじゃ無かったら良かった
『えーっと、及川サン』
「じゃなくて、徹、はい、さんはい」
『及川徹、私じゃなくてイルカを見てよおおお』
余りにも見過ぎた為か、ついに声を掛けられた
ぐいぐいと顔を正面に向かせられる
「んー、でも、俺が見たいのはここにあるし」
そっと頬にかかっている相手の髪の毛を耳に引っ掛けてあげると肩をびくっと上下させていた
驚いた様に顔をぎぎぎとロボットの様にこちらに向けては段々と頬を赤らめぱくぱくと唇を開いたり閉じたりしてる
「「「おおーっ!!」」」
『んぎゃ!今の!見忘れた!!!!イルカのわざ見れなかったああ』
ふと、観客が拍手や歓声をあげた
その声でイルカの技を披露したのを見れなかった為に絶望したような表情を浮かべては怒ったように腕を叩かれる
さっきまで可愛い反応してたのに、でもこんな表情も悪くないかな