第21章 決裂
及川side
楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、帰り道
僅かに聞こえる鼻歌はこの子からで、機嫌が良さそうに俺があげたいるかのぬいぐるみを大切そうに持っている
ふと、目線が合うので首を傾げては問い掛ける
「?どうしたの、ももこちゃん」
『ん?あ、いや、な何でもない』
すると、おずおずとこちらを見あげては目線揺らしては問い掛けられる
『あ、あの、何かして欲しい事とかある?ほら、コンビニの肉まん買ってきたりとか買ってきたりとか』
すると暫し考える素振りをするように顎に手を掛けて考える
なにかして欲しい事か......
つい色々な妄想をしてしまいにたにたと笑ってしまう
視線を感じては、俺の笑顔を見て瞳を丸めては何処か顔を歪めるも、小声で壺...?とぼそぼそと呟いている
ふと頭に過ぎる、ももこちゃんが欲しいって言ったらどんな反応するのかな....なーんて
そんな言葉、俺には
「.....ももこちゃんが楽しんで元気になってくれたなら充分」
『何それ意味わかんない』
何処か不服そうに眉を寄せてはこちらを見上げてくる
わしゃわしゃと頭を撫でて上げるも、声を掛けられる
『あの、さ』
「....?」
『徹は今日楽しかった?』
「...!勿論」
そんなの当たり前に決まってるよ
『あ、じゃあ』
「...?」
何処か何かを思い付いたのか、悪戯っ子の様に笑いかけては俺があげたいるかにそっと口付けをしている
「え、なに..ッ」
ふと、唇に押し当てられたのは先程口付けしていたいるかの口先で
『...いつも有難う』
何処か照れた様に悪戯が成功した様に笑いかけてくる笑顔に、ついつい抱きしめてしまったのは、俺悪くないよね?
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及川さんとのでーと編、何だかこう、好きな人の為にだったらギザな事でもさらっとやりのけちゃうし、っていうのが及川さんなんだろうなあ、とふと思いました
皆さんの中には及川さんは違う!って色々な意見もあると思いますが、ここまで見守って下さり有難うございます
少しでも多くの方に楽しんで頂けたのなら幸いです
これからも見守って頂けたのなら嬉しい限りであります