第21章 決裂
『ひやあ、かかか可愛い』
「はい、どうぞ」
ん?あー、えっとですね、私達は水族館に来ています、お昼は食べ終わり、水族館限定のソフトクリーム食べております
上にイルカだったりペンギンだったりの形がしたクッキーがちょこんとのってある
『本当に良いのに、お昼も奢って貰ったし、チケットだって』
「いいの!俺が出したいだけだから」
『んー....でもやっぱり「はい、食べないと溶けなちゃうよ」あ!そそうだ、頂きます』
私のソフトクリームの上にのっているのはイルカで、徹のソフトクリームにはペンギンがのっている
慌てて言われるがままアイスクリームを食べては冷たい味が染み渡る
『ん〜、美味しい』
「あ、ついてるよ」
口端に付いてしまったソフトクリームを指で拭われると、徹の赤い舌が拭った指を舐め、、舐めた!!!こここいつ!!!!!
「うわあ、ももこチャン、真っ赤っかだけど」
『うるさい!!!!』
慌てて顔を逸らすも、なんだ!なんなんだ!!!
あ、そうだ
『ふふ、もーらい』
徹が持っていたソフトクリームを奪う様に、ソフトクリームを持っていた腕を掴んでは此方に近付けさせて、舌を出しては舐めるも
「な!!!」
『あれえ?及川さんも人の事言えませんね』
まさか奪われるとは思ってなかったのか硬直しては珍しく表情を赤くしている
「ここここ、こいつ!!」
『わあ!怒った、逃げろ!』
慌ててアイスクリームを食べ終わるも逃げる様に追い回される