第21章 決裂
「ハイ!皆さんお疲れ様でした!」
「「「した!」」」
「で、明日はお伝えした通り、体育館に点検作業が入るので部活はおやすみです、IH予選以降休み無しでしたのでゆっくり休んで下さい」
武ちゃん先生が疲れた顔で言葉を紡ぐ
あー、疲れた、あ!更衣室に忘れ物したんだった
「....ももこちゃん、ちょっと良い、かな、?」
『あ!き潔子さん』
「....勘違いだったら言って欲しいんだ、もしかして私.....私と仁花ちゃんのこと避けてる?」
『え....』
「まさかとは思ってたんだけど、何かしちゃったかな」
悲しそうな表情で声色で、こちらに視線を向けてくる
違う、違う、避けてたんじゃ....避けてた、、?え、あ、わたし
『そそんなこ「でも、ももこちゃんが東京から帰って来てからかな?そんな気がして」......わたし』
上手く笑えてなかったのかな、そんなことは、何か言わなくちゃ、そんな事ないですって違います気の所為ですって笑って言わなきゃ
声が無意識に震えては頭の中で言おうとした事じゃない言葉が漏れていく
『....私じゃ、私ひとりじゃ、やっぱり皆さんの、潔子先輩のお力になれてなかったですよね「!?そんなこと」でも!私こんなだし、やれる事も限られてて、谷地ちゃんみたいにポスター作って宣伝したり何て考え思い付かなくて....潔子先輩、すみません、あ!でも大丈夫です、これからこれ以上迷惑掛からない様に、もっともっと頑張「先輩!!!!!!!!!」...!?』
谷地ちゃんの大きな声が聞こえる
『行きましょう』
「ま,待って...!」
潔子先輩の声を無視しては、谷地ちゃんが何かを叫んでる声がする方向へと向かう
あんな事を言いたかったわけじゃないのに、ふと頭の中で潔子さんの悲しそうな表情がこびり付いて離れなかった