第20章 合同練習
ゆらゆらと揺れる感覚がする
「_......こさん!ももこさん!」
んん??名前呼ばれてる、もうすこし、あと少し.....
眠いから寝かせておくれよ、耳元で誰かに呼ばれている気がする
恐る恐る目を開けては座席の後ろから顔を覗かせている山口ことぐっちーの顔が横にあった
『え!?ぐぐぐっちー!?あれ?え!?ねね寝ちゃってた?』
「わ!すすすみません!」
飛び起きる様に慌てるも、ぐっちーは私と距離が近かった事に気付き一気に表情を赤らめては一緒に慌てる
すると誰かの肩で寝ていたのか隣から声が聞こえる
「.....重かったんですけど」
ばっと横を見ると,疲れたというように肩を回しているつっきーがいた
『え、つつつつっきー!ごめん!』
「ううるさいです」
つっきーの両肩に手を置いては慌てて眉寄せては言葉を紡ぐ
『よよよ涎とかついてない!?肩こった!?も揉もうか!?』
「大丈夫です」
ま真顔で拒否られたあああ
「つっきーはももこさんが気持ちよく寝てたので中々起こせなかったんですよ」
「うるさい、山口」
え、そそそうなの?おずおずとぐっちーからつっきーを見るとメガを掛け直しては顔を逸らす仕草をする
「もう行きます、早くしてください」
視線に耐えきれなかったのか立ち上がっては行ってしまう
え?????貴重なでれを有難う御座います???????
周りの皆はもう荷物など下ろし終わったのかバスの外に居るのが窓からわかった
「行きましょうか」
『あ、ううん』
ぐっちーから言葉をかけられるも、何処か嬉しそうに笑いかけてくれる
慌ててつっきーを追うように私達もバスを下りた