第20章 合同練習
すると、他コートから
「ナイッサァ!!」
「ひいいいっ、腕もげる」
「あの生川高校全員のサーブが凄いんだよね....」
『生川のマネさん、とにかくサーブに力入れてるって言ってましたもんね』
__「サーブこそが究極の攻め''生川高校''」_
そして、一斉に動き出した正に
__「コンビネーションの匠''森然高校''」_
ウシワカ同様、全国5本の指に入るエースがいる
__「全国を戦う大エースを擁する''梟谷学園''」_
「ヘイヘイヘーイ!!!」
うわあお、こーたろ元気だなあ
「あ!おーい!!ももこ!俺の見ててくれたか!?なあ!?なあ!!!」
ぶんぶんとまるで手がもげそうな位に手を振っては視線が合うと声を掛けてくれる
「ももこちゃん、知り合いなの?」
潔子さんが驚いたようにこちらを見ては首を傾げ問い掛けてくる
『あー、えっと、知り合いというか何というか「ももこさん凄いです!沢山のお知り合いの方がいらっしゃるんですね」あ、え!?あ、谷地ちゃん、そんな事ないよ、ほんとに』
まるで凄いときらきらした瞳で言葉を掛けられる、慌てて言葉を返すも谷地ちゃんは潔子さんとお話を続けていた
ふと、けーじと視線が合うと何処か困ったようにだけど嬉しそうに笑い掛けてくれるものだから固まってしまった
「赤葦!?そんな笑顔出来たの!?ねえ!????」
「うるさいです、木兎さん」
「ちょっとお!?赤葦いいい」
本当に懐かしいこの感じ、つい笑ってしまった
ピーッ
食堂にて、お昼休憩
「ももこ」
「あ!けーじ、どうしたの?」
ふと声を掛けられては先程視線があったけーじだった
「...木兎さんが呼んでこいお昼一緒に食べたいじゃなきゃ野垂れ死ぬ、って言ってて」
「ももこー!!!おーい、こっち!ほら!ここ!ここだって!ここ!!!」
ぶんぶんと嬉しそうに手を振っては此処に来いとお呼びが掛かった
『いや、でも、「ももこちゃん、私達の事はいいから、食べてきていいよ」き、潔子先輩....あ、有難う御座います』
マネたちと一緒にお昼食べる予定だったのになあ、潔子さんと谷地ちゃんに言葉を返してはけーじに連れて行って貰う