第20章 合同練習
『....?』
じっと、こーたろが近くまで来て、私と並ぶ様に横に来て屈みまるで私を覗き込むように見上げ首を傾げる
ん??なんだ??あざといな???
「やっぱりさ、どこかで会ったことあるだろ」
「....木兎さんも、やっぱりそう思いますか?」
うわあお、今やっぱり、って言ったよね???
けーじが何処か躊躇しているのか言葉を紡ごうと唇を閉じたり開いたりしては問い掛けられる
「本当に会ったことないですか?」
『......えっと』
じっと2人からの視線感じる
これは、言った方がいいのかなあ、喉が無意識のうちに乾く、ふと唾液をごくりと飲み込んでは言葉を紡ぐ
『自己紹介まだでしたよね、烏野高校2年マネージャーの.....桜乃 ももこです、小学校振りかな、今でもお覚えて貰えてると嬉しいなあ』
「「....!!」」
眉を下げては、少し震えた不格好な声で久しぶりの自己紹介をする
言うつもりなかったのに、心の何処かではあの頃みたいに一緒に笑い合い気持ちがあって
こーたろとけーじ2人を見ると
「え、あの、途中で転校したももこ、なのか?」
「....ッ!」
こーたろは瞳を丸めて言葉を紡いでは、けーじは一瞬硬直しては段々と泣きそうに眉を下げる
『会いに行けてなかったね、ごめん、その、久しぶり』
けーじがこっちに近付いて来てくれようと足を1歩踏み出した
その時こーたろが俯いたまますくっと立ち上がっては、
まるでスローモーションの様に手が動く様子が視界に映った