第20章 合同練習
「アップとったら中入って、後は全チームぐるぐるとゲームをやる。試合に負けたらフライング1周。」
名だたる強豪校の練習風景に私はひくりと頬を引き攣らせる
何だか凄いなあ、あ!研磨だ!研磨がこちらを見ていたので、手を振ると、じっと見ては手を振ってくれる
そこからわしゃわしゃといぬいぬやしばしば、やっくん、音駒のメンバーがこっちを見ていたので手を振ると皆が手を振ってくれる
えへへへへ、ほんと楽園かな???嬉しいや
ん?なんか凄い高身長な外国人いけめんがこっち見てる、え????音駒の新メンバー??なのかな???ん?凄い見てくるな、私の事じゃないとか??周りを見渡すも、私のことの様だ
熱い視線から逃れる様にすれば、あ!猫又監督!視線があっては、笑ってくれる、こちらもお辞儀をして頬を緩める
挨拶行かなきゃなあ
それにしても、強豪と言うだけあって全体のレベルが段違い
ん?視界の端になんか見覚えがある顔が、、、
ふと後ろからとんとんと肩を叩かれた
「ね、あなた達烏野のマネージャーだよね?私は梟谷高校の雀田かおり。わかんない事あれば何でも聞いてね」
「私は白福雪絵、同じく梟谷高校。よろしくね~」
んん?ん???????美人過ぎない?????え???可愛すぎない????なんなの???ほんとに????
『烏野2年の桜乃ももこです、よろしくお願いします』
「烏野1年、や、谷地仁花です!よろしくお願いシャッス!!」
「3年の清水潔子です。よろしくね」
私達がそれぞれ挨拶をすると、マネージャー二人は何かを噛み締めるかのように唸り声を上げた
「烏野レベル高いっ....可愛い....!!」
「うちらマネージャーは後輩来なかったから本当に癒しだね」
しみじみとこちらを見ながら言う2人に、私も可愛いと思って貰えてるのだろうか、ズブズブとまた黒い何かが私の中から聞こえてくるような気がした
「とにかく、何かあったら遠慮なく頼んでね~」
「じゃ、また後で!」
梟谷の試合が始まったようで二人はバタバタとコートの方へと戻って行った
ふと、梟谷から、視線を感じた、何だ振り向いてはいけないような気がして、慌てて準備に取り掛かる