第18章 懐かしの匂い
「前よりだいぶ顔色が良くなったね」
『え..?あ、全然問題ないです!ご心配有難う御座います』
「そりゃあ、第2のじじいとして孫を心配するのは当たり前だ」
『...!前よりかはだいぶ食べれるようになれましたよ、それにこうしてまたお会いできて嬉しいです』
「そうかいそうかい」
何処か嬉しそうに懐かしそうに目を細めては笑って頷いてくれる
秋じいちゃん、私の祖父と猫又監督は仲良しさんだったらしく、先程の言葉もだからこそ言ってくれたのだろう
たった数回しかまだ会って間もないのに、こうして優しくしてくれる
秋じいちゃんが言ってた記憶が微かに思い出せる
「いつかは会ってほしいものだな」
『...?秋じいちゃん、誰のこと?』
「俺の昔ながらのお友達、と言えばわかるかな?」
『...お友達?わたしも会いたい!いつ会えるの?』
「なかなか時間があわなくてな、いつかきっと、その時はこういってくれ」
『....バレーは俺たちの絆』
「...!それ、は」
『よく言ってました、秋じいちゃんが、バレーは人と人とを結んでくれる大事なスポーツなんだって』
「...そうか」
眉を下げては何処か懐かしむように目を細めては皆を見ている
秋じいちゃん、報告するの少し遅くなっちゃったけど、会えたよ、秋じいちゃんの大事なお友達に