第18章 懐かしの匂い
ずっと何かしないで居るのもあれかと思い、お手伝いをさせて欲しいと頼んだ所
「あの時以来のマネージャー復帰というわけだね、宜しく頼むよ」
にっと笑っては有難うと言葉を添えて御願いされた
確かに、音駒のマネージャーはあの練習試合以来?かなあ
水道までの道のりを簡単に教えてもらい、水道まで向かい粉を入れた後、シャカシャカ振ってドリンクを作っていく
こんな感じで大丈夫かな?多分味の好みはあるだろうけど、大丈夫なはず
ドリンクを持って体育館に向かう廊下を渡れば、バレーをしている声が響く
あ、けけん、ふあっ!???む無視された、え、ややっぱりまだ怒ってる
「おい、研磨、あんまり拗ねてんな」
「.....拗ねてない」
「ほら、あんなに落ち込んでるぞ、今にも泣きそうだ」
「まあ、拗ねたくなる気持ちもわからなく無いけどな」
遠目から研磨、くろ、やっくんが話してるのがわかる
暫くすると、皆が入念にアップをこなしていく
いぬしばコンビこと、犬岡と柴山が笑顔で手を振ってくれる
私も手を振り返すと嬉しそうに笑ってくれる
ふぁつ!??研磨ガン無視、、、
皆の姿を目に焼きつける様に暫くじっと見詰めていると、猫又監督がおいでと手招きをしては近くに呼んでくれる