第18章 懐かしの匂い
いやあ、ここまで長がった、はてしないよ、ほんとうに
え?迷わなかったのか、って???んんんふふふ、勿論迷いましたとも、いやあ、都会って怖いね、人がうじゃうじゃ居たから、人に聞きたい放題だったよ!
だけど凄いなあ、東京の高校、都会やな、うんうん
はてさて、此処からどうやって潜入しようかな、んむむむむむ
「君、何をやっているのかな?」
突然背後からぽんと肩に手を触れられる
『....!????あああ怪しいものでは!ふお、猫又監督!!!』
「可愛い女の子が居るからつい声を掛けてしまった、久しぶりだね、ももこちゃん」
『おおおお、お久しぶりです!!』
にっと笑っては頷いてくれる
それから少しお話をしては宮城のお土産を渡したりして此方の話をしたら、こっちだと体育館に連れていってくれる
「ここいらで皆を驚かせてみようか、入ってきておくれ、って言ったら出てきておくれ、少し暑いかもしれんが」
え?ん???え????ん????
「びっくりさせてやろう」
悪戯に笑っては私を体育館の裏にて待機させられる、え?猫又監督、こんなお茶目さんなの???え???
あ、皆体育館に入って来た、準備してるしてる
ふと研磨と視線が合いそうになり慌てて扉に隠れる
「んー?どーした?研磨、何かあったのか?」
「.....何でもない」
「?そっか、おーい、皆集まれー」
「「「はい!」」」
「今日は、皆に紹介したい人がいる」
「???なんすか?紹介したい人って?」
扉の隙間からゆっくりと顔を出しては恐る恐る入って行く
「......!!」
『久し振り、!』