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【ハイキュー!!】私,脇役ですよね?

第18章 懐かしの匂い




電車に揺られ眠い目を擦る、何だか眠くなってきた、あ!降りなきゃ、危ない危ない
新幹線までまだ時間はあるなあ、どうしようかな、新幹線遅めの時間にしたから、何しようか途方に暮れちゃうよ

プルルルプルルル

『???はい』

「ももこちゃん!?今どこにいるの!!」

『おおお及川サン、ええっと駅ですけど』

「はあ、はあ、ねえ、約束の件どうしてくれるのかな?」

電話越しじゃなく直接耳に聞こえるあの声は
後ろを恐る恐る振り向くと練習試合終わりなのが姿からわかる
バックを持ち息を切らせ頬を引き攣らせていた

『あ、え、ど、どうして』

「はあ、どうしてたと思う??」

『わわかりましぇん』

「ったく、この子はほんとに」

両方の頬を勢いよく引っ張られては言葉を紡がれる

「俺との、デートの約束は?勝ってくれたら行ってくれるって言ったよね?」

『しょれは』

「まあ、すぐにとは言わないけど、こんな所にいて旅行でもするとかいわないよね?」

満足したのか頬を引っ張るのをやめて恐る恐る私の頬に触れてきた

『あー、えーっと、東京に、行ってきます』

「......はあ!?」

目玉をひん剥いて今度はこちらの両肩を掴み何度も揺さぶられる

「え!?引越しとかではないんだよね!?烏野が嫌になったとか!?やっぱりうちに来るしかないんじゃ」

『ちちち違います!!!!』

それから理由を話すと何処か安堵した様な心配そうな表情を浮かべ

「無理しない程度にね?あと、早く帰ってきてデート行ってもらうんだから」

『うぐ、ででーと、』

「そう、でぇーと」

甘ったるい声で同じ言葉を紡ぎ、嬉しそうににたにたした表情で頷く

「ほら、なんやかんやもう行かなきゃじゃないの?」

『あ、ほ本当だ』

「行ってらっしゃい」

『....行ってきます』

改札まで送ってくれて、そっと宝物を扱うかの様に頭を撫でられる
何だか、んんん、擽ったい
恥ずかしく目線逸らしては言葉を返すも徹は私の表情を見ては嬉しそうに抱き着いてきた

「あーあ、ほんと、攫っちゃいたい、気をつけてね」

『!???』

徹の匂いがふわっと香る
頬赤らめては口ぱくぱくするも改札口を慌てて通り人混みに紛れる

恐る恐る後ろを振り向くと、ひらひらと手を振っていた

心臓に悪すぎかて、及川のくせにいいいいい


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